内容説明
明庵栄西は日本禅宗の開祖であり、また一方茶祖としても仰がれる。再度宋に渡って新仏教を伝え、公家・武家に接近して日本の桧舞台に縦横に活躍し、史密禅の一致、新旧両教の調和を計るかたわら、社会事業家としての面目をも示した。―本書は基礎文献の緻密な精査の上に立って、栄西の全伝とその業績ならびに思想を解明した。
目次
第1 行実(1 出身・出家・修行;2 入宋・第1回;3 帰朝・その後;4 入宋・第2回;5 帰朝・九州巡錫・京都;6 寿福寺・建仁寺;7 東大寺・法勝寺;8 『喫茶養生記』;9 示寂・称号・後嗣)
第2 思想(1 『興禅護国論』;2 『出家大綱』;3 『日本仏法中興願文』『斎戒勧進文』;4 禅と密;5 下化衆生)
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- 和書
- 三姉妹の蜜室 双葉文庫