内容説明
道鏡を転落せしめた宇佐神託の一件から,かつて忠臣といわれ,または藤原氏の走狗ともいわれる。しかし最近の卓絶した歴史観では,果して清麻呂を如何に評価するか。本書は,備前の土豪から身を起し,宮廷政治の優れたオルガナイザーとして新時代の開拓者となった清麻呂の風貌と生涯とを,綿密な史料調査によって跡付けられた。
目次
清麻呂の故郷
清麻呂にたいする評価
吉備の豪族たち
真備と斐太都
清麻呂の登場
道鏡事件
不遇時代
政界への復活
桓武天皇の側近勢力
清麻呂と側近グループ
和気氏と平安仏教
和気氏による文史の復興
終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
2
出世には姉の存在がかなり大きかったよう。出家→幸謙上皇の後宮時、仲麻呂の乱の後に375人もの命乞いをして救った話や孤児の収養をした話を知ると姉は清麻呂に負けないぐらい素晴らしいと感じた。別部穢麻呂と改名させられた時、姉の法均も広虫売(ヒロムシメ)と改名させられたぐらいに影響力があったようだ。姉がお正月に亡くなると清麻呂も二月に亡くなったのは印象的。和気氏が最澄空海の外護者とならなかったら平安仏教の発展もなかった、文章経国の実践者としてもすぐれていた。2019/02/02
多読多量連投が日課だった
1
うーん習った記憶が無い。2017/08/25