出版社内容情報
近年見直しが進みつつある古代から中世移行期における日本と東アジア諸国との国際関係を考察。台頭する契丹の影がちらつく渤海・高麗との交流や、出入国管理体制と渡海巡礼僧の動向からみた宋との関係などを追究。10?12世紀の東アジアと日本朝廷との
内容説明
近年見直しが進みつつある古代から中世移行期における日本と東アジア諸国との国際関係を考察。台頭する契丹の影がちらつく渤海・高麗との交流や、出入国管理体制と渡海巡礼僧の動向からみた宋との関係などを追究。十~十二世紀の東アジアと日本朝廷との“外交”の歴史的意義と背後にある国際的環境に新たな視座を確立し、中世以降への展望を示す。
目次
序章 研究の視角
第1部 東アジアの国際情勢と日本外交―契丹と日本の渤海・高麗関係(日本古代の外交と公使宴会儀礼―『大唐開元礼』との比較を中心に;東丹国使について―来朝理由を中心に;刀伊の襲来からみた日本と高麗の関係;高麗王文宗の医師要請事件と日本;補論 高麗における医療の機能について)
第2部 東アジアの国際交流と日本外交―宋と日本の僧・朝廷(平安時代の渡海制と成尋の入宋―成尋“密航”説への疑問;補論 平安時代における贈与慣行と『参天台五臺山記』―「志(志与)」の解釈をめぐって
十~十一世紀の日宋交渉と渡海僧
平清盛の対宋外交の歴史的位置)
終章 平安時代の国際関係と外交
著者等紹介
篠崎敦史[シノサキアツシ]
1983年大阪市に生まれる。現在、札幌国際大学人文学部国際教養学科准教授・博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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