出版社内容情報
「令制国」の設定は、従来の国造制による地域区分を刷新し、中央集権化の一大画期として強い影響力を持った。天武天皇期の国境画定事業や七道制による諸国の編成、国府の設置や行政機構の整備に着目し、中央集権的地方支配の成立過程を解明。受領の単独支配が浸透する平安期までを見通し、「国」を単位とした地方支配の理念と実態を追究する。
内容説明
「令制国」の設定は、従来の国造制による地域区分を刷新し、中央集権化の一大画期として強い影響力を持った。天武天皇期の国境画定事業や七道制による諸国の編成、国府の設置や行政機構の整備に着目し、中央集権的地方支配の成立過程を解明。受領の単独支配が浸透する平安期までを見通し、「国」を単位とした地方支配の理念と実態を追究する。
目次
序章 研究の現状と問題の所在
第1部 国司制・国制の成立(国司制の成立;令制国の成立)
第2部 国府の成立と展開(行政体としての国府;八・九世紀の国府構成員)
第3部 中央集権体制と道制(計会帳に見える八世紀の文書伝達;七道制と日本の律令制国家運営 ほか)
第4部 国制の変容と単位としての国の固定化(国の設置・併合と格付けの変化;行政体呼称としての「国」―「国司」から「国」へ ほか)
終章 日本における律令制地方支配と「国」
著者等紹介
鐘江宏之[カネガエヒロユキ]
1964年福岡県に生まれる。現在、学習院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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