出版社内容情報
官僚機構が整備され、多くの人が集まる都城には膨大な物資が必要となる。律令国家はそうした需要を支える流通経済の仕組みをいかにして作り上げたのか。都城の東西市と地方の市に注目し、国家の管理方針の違いを考察。また、交易価格の検討から地方経済の実態を探り出し、支配の担い手を明らかにする。「実物貢納経済」の実像に鋭く迫った注目の書。
内容説明
官僚機構が整備され、多くの人が集まる都城には膨大な物資が必要となる。律令国家はそうした需要を支える流通経済の仕組みをいかにして作り上げたのか。都城の東西市と地方の市に注目し、国家の管理方針の違いを考察。また、交易価格の検討から地方経済の実態を探り出し、支配の担い手を明らかにする。「実物貢納経済」の実像に鋭く迫った注目の書。
目次
研究の視角と本書の構成
第1部 律令国家と市(律令制下における市の管理;都城と東西市;古代の「店」と都城)
第2部 ヤマト王権による開発と交易(六~七世紀の王宮と市;大和国の交易拠点と「宅」;律令国家の財政と流通)
古代社会の変容と交易
著者等紹介
宮川麻紀[ミヤカワマキ]
1983年東京都生まれ。2013年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、帝京大学准教授・博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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