出版社内容情報
古代にあって人と土地との関係は、どのようなものであったのか。在地社会の土地慣行を復原し、そこに住む人びとに律令制国家がいかに関与したのかを追究する。班田収授法の理解に必要な大宝田令条文を、唐の土地制度と比較して分析。土地という”場”をめぐる問題を、経済的土地所有関係だけでなく、人と国家との関係で明らかにする注目の一冊。
内容説明
古代にあって人と土地との関係は、どのようなものであったのか。在地社会の土地慣行を復原し、そこに住む人びとに律令制国家がいかに関与したのかを追究する。班田収授法の理解に必要な大宝田令条文を、唐の土地制度と比較して分析。土地という“場”をめぐる問題を、経済的土地所有関係だけでなく、人と国家との関係で明らかにする注目の一冊。
目次
序章 問題の所在と本書の構成
第1部 日本古代における国家的土地支配(判と「毀」;無券文;「常地」を切る;古代日本の「本主」;田籍と田図)
第2部 唐日田令の条文構成と大宝田令諸条の復原(唐開元二十五年田令の復原と条文構成;日本田令の構成史的位置;大宝田令六年一班条;大宝田令口分条の「五年以下不レ給」)
律令制国家の成立と土地支配
著者等紹介
松田行彦[マツダユキヒコ]
1954年静岡県に生まれる。1990年東京都立大学大学院人文科学研究科史学(日本史)専攻博士課程単位取得退学。現在、成蹊大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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