出版社内容情報
最新の考古学成果をもとに飛鳥、近江、藤原京の成立過程を追究。王宮の変遷や構造、官衙の成立、飛鳥地域の都市構造を解き明かす。大宝元年(701)正月、律令制度が完成して誕生した「日本国」。時の為政者である「天皇」はどのような政治判断をし、いかなる理念のもとに国家形成を行なっていたのか。最新の考古学成果をもとに飛鳥、近江、藤原京の成立過程を追究。7世紀の王宮の変遷や構造、官衙の成立、飛鳥地域の都市構造を解き明かし、律令国家の形成過程を展望する。
序 研究の目的/? 7世紀における宮都の成立過程の研究(倭京の実像―飛鳥地域における京の成立過程/近江京域論の再検討―7世紀における近江南部地域の諸相/新益京造営試論―藤原宮・京の造営過程)/? 古代王宮の位置と構造の研究(飛鳥の諸宮とその展開―史料からみる王宮造営の画期/宮中枢部の成立過程―内裏・大極殿・朝堂院の成立/飛鳥浄御原宮の宮城―官衙配置の構造とその展開)/? 飛鳥地域における都市構造の研究(宅地空間の利用形態―掘立柱建物の統計的分析を通して/飛鳥地域の道路体系の復原―都市景観復原に向けての一試論/飛鳥の古代庭園―苑池空間の構造と性格/倭京の守り―飛鳥地域における防衛システム構想)/結 古代国家の形成過程―古代宮都の変遷からみた律令国家の形成
相原 嘉之[アイハラ ヨシユキ]
1967年、大阪府に生まれる。1990年、奈良大学文学部文化財学科卒業。奈良国立文化財研究所飛鳥・藤原宮跡発掘調査部、滋賀県文化財保護協会を経て、現在明日香村教育委員会文化財課長 ※2017年2月現在【主要編著書】『蘇我三代と二つの飛鳥』(共著、新泉社、2009)、『史跡で読む日本の歴史』3(共著、吉川弘文館、2010)、『ここまでわかった飛鳥・藤原京』(吉川弘文館、2016)
内容説明
大宝元年(701)正月、律令制度が完成して誕生した「日本国」。時の為政者である「天皇」はどのような政治判断をし、いかなる理念のもとに国家形成を行なっていたのか。最新の考古学成果をもとに飛鳥、近江、藤原京の成立過程を追究。7世紀の王宮の変遷や構造、官衙の成立、飛鳥地域の都市構造を解き明かし、律令国家の形成過程を展望する。
目次
1 7世紀における宮都の成立過程の研究(倭京の実像―飛鳥地域における京の成立過程;近江京域論の再検討―7世紀における近江南部地域の諸相;新益京造営試論―藤原宮・京の造営過程)
2 古代王宮の位置と構造の研究(飛鳥の諸宮とその展開―史料からみる王宮造営の画期;宮中枢部の成立過程―内裏・大極殿・朝堂院の成立;飛鳥浄御原宮の宮城―官衙配置の構造とその展開)
3 飛鳥地域における都市構造の研究(宅地空間の利用形態―掘立柱建物の統計的分析を通して;飛鳥地域の道路体系の復元―都市景観復元に向けての一試論;飛鳥の古代庭園―苑池空間の構造と性格;倭京の守り―飛鳥地域における防衛システム構想)
我が国における古代国家の形成過程―古代宮都の変遷からみた律令国家の形成
著者等紹介
相原嘉之[アイハラヨシユキ]
1967年大阪市に生まれる。1990年奈良大学文学部文化財学科卒業。奈良国立文化財研究所飛鳥・藤原宮跡発掘調査部、滋賀県文化財保護協会を経て、現在、明日香村教育委員会文化財課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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