内容説明
日本の古代社会はいかに統合していたのか。古代国家形成史を、地域と社会統合という視点を通して考察。大阪府南部の陶邑古窯跡群における須恵器生産や関連氏族、ミワ系氏族と須恵器生産の再編、人制・部制と地域社会など七世紀以前の実態を分析。また、大野寺土塔出土の文字瓦や行基集団の活動から、八世紀前半における律令国家の成熟度を探る。
目次
第1部 律令制導入前の社会統合―陶邑古窯跡群を中心として(氏族分布からみた初期陶邑古窯跡群;「神人」と陶邑古窯跡群;ミワ系氏族と須恵器生産の再編;人制・部制と地域社会)
第2部 律令制導入後の社会統合―行基集団を中心として(大野寺土塔の文字瓦にみる知識;大野寺土塔出土の「司解」銘瓦;大野寺土塔の知識と古代地域社会;行基集団の構造とその原動力)
著者等紹介
溝口優樹[ミゾグチユウキ]
1986年大阪府堺市に生まれる。2009年國學院大學文学部史学科卒業。2014年國學院大學大学院文学研究科史学専攻博士課程後期修了。現在、國學院大學大学院特別研究員・信州豊南短期大学非常勤講師・武蔵高等学校中学校非常勤講師。博士(歴史学)(國學院大學)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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