内容説明
平安期、国郡支配を担った古代豪族の周辺で地方支配の新たな担い手となることにより、一つの社会集団として生成された武士たち。国書生・判官代や受領郎等の様相などの検討と通じて、国衙機構の成立・変遷を解明。武芸を体現する「相撲人」と古代豪族の関係に着目し、従来の源平両氏中心とは異なる視角から、武士成立の道筋を探究する注目の書。
目次
第1部 在庁官人と国衙機構の成立(外散位に関する諸問題―律令制地方支配機構内での位置を中心に;国書生に関する基礎的考察;良吏の光と影;国務運営の諸相と受領郎等の成立)
第2部 相撲人と武士、国衙(『因幡国伊福部臣古志』と因幡国の相撲人小考;古代土佐国・讃岐国の相撲人;古代常陸国の相撲人と国衙機構;古代阿波国と国郡機構―観音寺遺跡出土木簡を手がかりに)
著者等紹介
森公章[モリキミユキ]
1958年岡山県に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東洋大学教授・博士(文学)(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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