内容説明
貴族政治の先例を、詩文・宣旨・官符・書礼ほか公私の文書により研究するため編纂されたもの。三十巻。三善為康編。永久四年(一一一六)の成立で、逐次増補されて保安・太治・天承年間のものを収めている。内容は文書を文筆・朝儀・神祇官・太政官以下諸国雑事などの各項目に分類していて、編纂について周到な用意があったものと思われる。現存は二十一巻である。平安後期の社会・法制を知るに必要な史料であるとともに、平安時代の古文書の様式を知る材料ともすることができよう。底本には鎌倉初めの古写本の猪熊本ほかを用いている。
目次
文筆
朝儀
神祇官
別奏
功勞
廷尉
内記
紀傳・上
陰陽道〔ほか〕