内容説明
養老令についての注釈書。養老令についての先行注釈書のみか、大宝令の注釈書までも集大成したもの。三十五巻二十三篇。明法博士惟宗直本の編。九世紀半ばの成立。丹念に出典をあげ字句に訓詁をほどこし、法意と慣行とを示している。大宝令の注釈書の古記には、現存しない大宝令が引用されているので、大宝令・養老令の相違を知る最大の史料であろう。格・式・律付釈・律集解・弾例・八十一例などの古い法律書の逸文や、中国の法律書も引いているので、日本・中国の法制史の貴重な史料となっている。現在では軍防令・倉庫令・医疾令・関市令・捕亡令・獄令・雑令の七篇が伝わらない。底本には金沢文庫本の転写本のひとつを用い、難解な条文に訓点を施し補訂を加えて完全なものとした。また巻末には、新たに編集した令集解逸文と編年索引とを収めた。
目次
考課令第十四
祿令第十五
宮衞令第十六
軍防令第十七
儀制令第十八
衣服令第十九
營繕令第廿
公式令第廿一
倉庫令第廿二
廐牧令第廿三
醫疾令第廿四
假寧令第廿五
喪葬令第廿六
關市令第廿七
捕亡令第廿八
獄令第廿九
雑令第卅
附收
-
- 和書
- サンバの町から