出版社内容情報
現在も行われている科学・技術研究への国家的支援の淵源は、いかなるものであったか。アジア・太平洋戦争期における、航空分野での技術開発体制の構築や、学術研究助成の制度化過程に着目して、その実相を描き出す。基礎/応用研究の扱い、戦時下による対日技術封鎖の影響、助成対象となった学問領域などの分析から、日本の学術振興の特徴に迫る。
内容説明
現在も行われている科学・技術研究への国家的支援の淵源は、いかなるものであったか。アジア・太平洋戦争期における、航空分野での技術開発体制の構築や、学術研究助成の制度化過程に着目して、その実相を描き出す。基礎/応用研究の扱い、戦時下による対日技術封鎖の影響、助成対象となった学問領域などの分析から、日本の学術振興の特徴に迫る。
目次
先行研究と本書の課題
第1部 戦時期の科学技術動員体制(航空分野の戦時動員;対日技術封鎖下の基礎研究シフト;技術院設立と科学技術振興)
第2部 研究助成の制度化と戦後への連続(科学技術動員と軍産学の連携;科学研究費交付金の創設;研究費の分野別割合にみる戦時と戦後の連続性)
本書の結論
著者等紹介
水沢光[ミズサワヒカリ]
1974年東京都に生まれる。現在、国立公文書館アジア歴史資料センター研究員、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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