出版社内容情報
女子教育の拡充や『大正新脩大蔵経』の編纂など数多くの先駆的な教育・文化事業を推進し、近代日本の社会・学術の発展に寄与した高楠順次郎。仏典翻訳をはじめとした言語学・文献学の業績、多彩な事業の背景にあった仏教精神や社会思想の特徴、事業を支えた豊かな国際交流や人的ネットワークなど、多角的な視点から、知の礎を築いた人物像に迫る。
内容説明
女子教育の拡充や『大正新脩大蔵経』の編纂など先駆的な教育・文化事業を推進した高楠順次郎。思想と実践の特徴を、言語学・文献学の業績、多様な事業を支えた国際交流や人的ネットワークなど多角的な視点でせまる。
目次
第1部 言語学者としての実像(高楠順次郎の海外留学と近代日本;文献学者としての高楠順次郎;高楠順次郎と『和訳 安慧造唯識三十頌釈論』―高楠の「ねらい」に着目して)
第2部 思想と事業の多様性(高楠順次郎における親鸞思想;高楠順次郎の社会科学思想―家族主義と政治・法・経済思想;高楠順次郎の女子教育と仏教女子青年会;高楠順次郎と日華学堂―近代日中文化交流の先駆者)
第3部 ネットワークからデータベースへ(雑誌『現代仏教』に見る高楠順次郎の交友関係;知識人と南方ブームの時代―最晩年の高楠順次郎;高楠順次郎の偉業を礎として―二一世紀の『大正新脩大蔵経』)
-
- 和書
- 相州大山今昔史跡めぐり