出版社内容情報
近代国家の成立期、新時代の公教育を構想し推進したのは地域の指導者であった。学校への就学を促す就学告諭に着目しつつ、山形・山口・長崎・鹿児島などの学校設立過程を追究。地域教育の担い手や財源を詳細に分析して、「教育の近代化」の実態を解明する。地域と学校との関係という現代社会の課題にも通底し、教育学・歴史学研究に必読の一冊。
内容説明
近代国家の成立期、新時代の公教育を構想し推進したのは地域の指導者であった。学校への就学を促す就学告諭に着目しつつ、山形・山口・長崎・鹿児島などの学校設立過程を追究。地域教育の担い手や財源を詳細に分析して、「教育の近代化」の実態を解明する。地域と学校との関係という現代社会の課題にも通底し、教育学・歴史学研究に必読の一冊。
目次
日本における国家の近代化と教育の近代化
第1部 「就学・就学勧奨・就学督責」研究(近代日本におけるアーティキュレーション形成史序説―一八七〇年代を中心に;就学告諭研究の課題と方法;就学告諭における「強迫性」;就学告諭と就学督責;地域からの義務教育成立史―山形県を中心に)
第2部 地域における中学校設立研究(山形県における尋常中学校の成立;徴兵令認定学校研究―私立尋常大村中学校を事例として)
第3部 文部大臣管理高等中学校研究(鹿児島県における近代的中等教育機関の成立と展開;文部省管理鹿児島高等中学造士館の地域性;鹿児島県管理尋常中学造士館の地域性;防長教育会の歴史的性格;文部大臣管理山口高等中学校の「管理」)
著者等紹介
荒井明夫[アライアキオ]
1955年東京都に生まれる。現在、大東文化大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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