出版社内容情報
関東大震災後、朝日・毎日両新聞社が寡占体制となる。ラジオ放送の開始、国家総動員体制とメディアの協働関係、敗戦からテレビ放送浸透へ…。活版印刷が消えてインターネットが始まった現代までの歴史を明らかにする。
内容説明
関東大震災後、朝日・毎日両新聞社が寡占体制となる。ラジオ放送の開始、国家総動員体制とメディアの協働関係、敗戦からテレビ放送浸透へ…。活版印刷が消えてインターネットが始まった現代までの歴史を明らかにする。
目次
第11章 朝日・毎日両新聞社の寡占体制の成立
第12章 ラジオ放送の形成
第13章 「君国に忠」のメディアと満洲事変
第14章 国家総動員体制のなかのメディア
第15章 新聞新体制と新聞の国家的使命感
第16章 敗戦と占領
第17章 「自由で責任あるメディア」の形成
第18章 戦後放送制度の成立と民間放送・テレビ
第19章 メディアと消費社会
第20章 画期としての現代
著者等紹介
有山輝雄[アリヤマテルオ]
1943年神奈川県生まれ。1972年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。成城大学教授、東京経済大学教授等を歴任。メディア史研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるわか
6
メディアは関東軍発表を「真相」として報道し、それにもとづく「国論」を形成していった。「君国に忠」という新聞の使命感、新聞企業の拡張、差止による統制という三者の協働的連関構造が満州事変によって現出した。この協働的連関構造は読者の側から何も見えず、自分たちを取り巻くメディア環境は自明のごとく受容されていった。2023/11/22
らすた
0
大正以前の話は興味無いのでⅡだけ読みました。とはいえ、組織論的な部分や労働争議の話は飛ばし読みで。 個人的に面白かったのは、共同通信や時事通信、電通といった会社が戦前から続いていること。これらの企業の歴史があって今に至っているのだな〜と。 2023/10/16