出版社内容情報
19世紀末、浮世絵の伝統を継承しつつ西洋式印刷術を取り入れて登場した日本のポスターは、女性を主題にした商業用から戦時期のプロパガンダ用へと多様な展開を見せていく。敗戦までの50年間に製作された作品の考察と検証を行い、絵画や写真の影響、主題の変化、図案家や画家との関わりなどを解明。「美術」の枠組みの中に位置づける初めての書。
内容説明
19世紀末に登場した日本のポスターは、女性が主題の商業用から戦時期のプロパガンダ用まで多様な展開を見せた。絵画や写真の影響、主題の変化、図案家や画家との関わりなどを解明し、「美術」の枠組みの中に位置づける。
目次
プロローグ 日本近代美術の中のポスター
1 日本における「ポスター」の登場(「ポスター」という言葉;日本製ポスターの源流を求めて―絵美羅・引札・絵暦・錦絵 ほか)
2 美人画ポスターという存在(美人画ポスターとは何か、そしてその系譜;美人画ポスターの確立と人気 ほか)
3 戦争とポスター(プロパガンダ・ポスターの登場;プロパガンダ・ポスターに見られるデザイン的傾向 ほか)
エピローグ さらなるポスター史研究を目指して
著者等紹介
田島奈都子[タジマナツコ]
1968年東京都に生まれる。2003年筑波大学大学院博士課程芸術学研究科満期退学。現在、青梅市立美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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