出版社内容情報
はじめに/売春をめぐる考え方(売春対策の考え方/用語の説明)/英国の売春規制と軍隊(ヴィクトリア時代の英国社会と英軍/英国の国家売春規制―伝染病法)/女性たちの廃止運動(ジョセフィン・バトラーと女性たちの廃止運動/廃止主義者たち/伝染病法の廃止)/英国のインド植民地支配と英軍の性病対策(インド支配と軍隊/インド軍の性病対策)/インドでの売春規制廃止運動(インドへの関心/英政府・インド軍の対応/英インド軍用売春宿の実態/規制廃止へ/規制支持者の反撃)/欧米諸国、インド、英植民地(世紀転換期の変化/欧米諸国の対応の分岐/インド省・政庁と廃止運動、民族運動/各地の英植民地/第一次世界大戦の経験)/第一次世界大戦後の展開(両大戦間期/第二次世界大戦/フランス軍野戦軍用売春宿と韓国の基地村)/終章 今日まで続く課題
内容説明
植民地を広げる帝国主義国家は、兵士の管理や性病予防のため軍用性的施設を設置した。英国を中心にフランス・ドイツ・米国などの売春管理政策を比較・分析。世界史的視座から日本軍「慰安婦」制度の位置づけと特徴に迫る。
目次
第1章 売春をめぐる考え方
第2章 英国の売春規制と軍隊
第3章 女性たちの廃止運動
第4章 英国のインド植民地支配と英軍の性病対策
第5章 インドでの売春規制廃止運動
第6章 欧米諸国、インド、英植民地
第7章 第一次世界大戦後の展開
終章 今日まで続く課題
著者等紹介
林博史[ハヤシヒロフミ]
1955年、神戸市に生まれる。1985年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。現在、関東学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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