出版社内容情報
日本の資源を総動員したアジア・太平洋戦争。国外との輸入交渉、真珠湾攻撃での洋上給油作戦など、総力戦の実態と末路を解明する。石油に乏しい日本は、なぜアジア・太平洋戦争に踏み切ったのか。蘭領東インドとの輸入交渉、真珠湾攻撃での洋上給油作戦、石油備蓄と需給の予測、南方からの石油輸送と海上護衛戦の実態、本土空襲と製油工場の被害などを考察。石油のほか艦船・航空機など戦備に関する豊富なデータをもとに、あらゆる資源を動員した総力戦の実態と末路を解明する。
はじめに/日米開戦前の日本の戦備(日中戦争と日米対立/海軍最初の石油の需給見通し/日本海軍の勝算)/真珠湾攻撃(真珠湾攻撃の発想と先例/米国の戦争準備/真珠湾攻撃の作戦案/航続距離延長の油槽艦隊/順調な洋上補給/真珠湾攻撃―見逃された油槽群と工廠/全滅した作戦参加艦船/第二次真珠湾攻撃)/「日蘭会商」から石油禁輸へ(アジア・太平洋戦争の前哨戦/日本の南進と陸軍の南方作戦計画/「日蘭会商」の開始/交渉の目的/日本軍の北部仏印進駐/日蘭印激突/芳沢団長のバタビア到着/「日蘭会商」の意味)以下細目略/南部仏印進駐と米国の対日石油禁輸/世界最初の戦略石油備蓄/海上護衛という隘路/総力戦分析の封印/空襲と国内製油施設の崩壊/終章 石油から見る総力戦の末路
岩間 敏[イワマ サトシ]
著・文・その他
内容説明
石油に乏しい日本は、なぜアジア・太平洋戦争に踏み切ったのか。蘭領東インドとの輸入交渉、真珠湾攻撃での洋上給油作戦、石油備蓄と需給の予測、南方からの石油輸送と海上護衛戦の実態、本土空襲と製油工場の被害などを考察。石油のほか艦船・航空機など戦備に関する豊富なデータをもとに、あらゆる資源を動員した総力戦の実態と末路を解明する。
目次
第1章 日米開戦前の日本の戦備
第2章 真珠湾攻撃
第3章 「日蘭会商」から石油禁輸へ
第4章 南部仏印進駐と米国の対日石油禁輸
第5章 世界最初の戦略石油備蓄
第6章 海上護衛という隘路
第7章 総力戦分析の封印
第8章 空襲と国内製油施設の崩壊
終章 石油から見る総力戦の末路
著者等紹介
岩間敏[イワマサトシ]
1946年鳥取県生まれ。早稲田大学第一法学部卒業後、日本経済新聞社、トヨタ自販系研究所に勤務。石油公団に入り通商産業省調査員、ハーバード大学客員研究員。石油公団パリ、ロンドン各事務所長、理事などを歴任。2016年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相馬
フルボッコス代官
nagoyan