内容説明
第一次世界大戦後、無線通信が発達し、通信自主権をめぐる争奪戦は複雑化した。東アジアの利権獲得に向けた、帝国日本の挑戦と軍事的敗北による挫折までを描き、情報の国際的不均衡という問題の根幹を浮き彫りにする。
目次
第4部 国際情報秩序の地殻変動(西欧情報覇権の動揺と日本の挑戦;無線通信の登場と情報覇権争奪;新聞聯合社の成立と活動;転機としての一九三〇年と対中国通信交渉;情報戦としての満州事変;国際ニュースの地殻変動と新聞聯合社)
第5部 日本の東アジア情報覇権とその崩壊(国策通信社設立計画;同盟通信社の設立;同盟通信社の拡大と情報覇権;新たな通信手段電波の利用と情報覇権;電気通信政策の拡大;「世界的思想戦」とその終末)
著者等紹介
有山輝雄[アリヤマテルオ]
1943年神奈川県生まれ。1967年東京大学文学部国史学科卒業。1972年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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