内容説明
江戸時代を通じて、日本と唯一交流のあった西洋国オランダとの関係に着目しつつ、日本の近代外交の端緒となる和親条約が成立していく過程を明らかにする。ペリー来航に始まる欧米列強との接触と、その対処に苦慮する日本の姿を、日蘭で交わされた文書を詳細に読み解き追究。オランダがこの時果たした役割を解明し、幕末日本の対外政策を論じる。
目次
序章 日本の近代化とオランダ
第1章 ペリー来航前の日蘭交渉
第2章 ペリー来航をめぐる日蘭関係―オランダ通詞森山栄之助の動向より
第3章 ロシア使節プチャーチンの長崎来航と物資供給
第4章 長崎における石炭供給とクリミア戦争
第5章 日英約定の締結
第6章 日英約定の批准
第7章 日蘭和親条約の締結
終章 ペリー来航後の日本の変容
著者等紹介
西澤美穂子[ニシザワミホコ]
1972年新潟県に生まれる。2003年専修大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程退学。現在、専修大学・鶴見大学非常勤講師、東京大学史料編纂所学術支援員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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