内容説明
昭和天皇を支えた宮中勢力の「総意」は、満州事変などの政局にどう影響を与えたのか。輔弼の実態や内閣・軍部との関係を中心に、政治的機能の変化、政策決定過程への影響力を解明。明治憲法下の天皇制の変遷を究明する。
目次
序論 本書の課題と分析視角
第1章 一九三〇年代初期における立憲君主制再編の動向
第2章 一九三〇年における枢密院改革の動き―枢密院事務規程改正問題をめぐる対立から
第3章 国際連盟脱退の政治過程
第4章 宮中勢力の変容に関する考察―牧野グループの後退を中心に
第5章 関屋貞三郎の政治思想と政治活動―牧野グループ理解への一考
第6章 二・二六事件後の宮中勢力
第7章 宮相就任前後における松平恒雄の政治的役割―日英外交への関与から
第8章 日中戦争期の対外問題と宮中勢力の対応
第9章 木戸内大臣体制の確立とアジア太平洋戦争期の宮中勢力
結論 昭和政治史と宮中勢力
著者等紹介
茶谷誠一[チャダニセイイチ]
1971年石川県に生まれる。1995年明治大学文学部史学地理学科卒業。2006年立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、成蹊大学文学部助教・文学博士(立教大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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