内容説明
「地方財閥」の雄である安川敬一郎の一地方企業家から財閥へのプロセスと政治活動を、膨大な「安川家文書」から分析。また、北九州の都市を対象に、近代日本の都市化・工業化における地方都市の位置と機能を解明する。
目次
企業家の政治・経済活動と地方都市―課題と方法
第1部 企業家の事業活動と政治―安川敬一郎の場合(日清・日露戦間期の安川敬一郎;安専敬一郎の事業活動と資産形成―明治期を中心に;企業家の政治活動における“国家”と“地方”―安川敬一郎と大正前期の政界;貴族院議員・安川敬一郎―「実際家」の普選法案反対活動;日露戦争後の若松町と安川敬一郎―若松水道布設を中心に)
第2部 地方都市の都市化をめぐる政治社会史―「北九州」の場合(明治中間門司港の特別輸出入港昇格運動について;日露戦争前後の地方都市における政治状況―門司市の場合;戦間期の地方都市における消費構造―八幡市の場合;「興亜」の実践拠点としての“釜山港”と玄洋社・黒龍会;「国防都市」北九州―宇賀田順三の「特別市制」構想)
著者等紹介
有馬学[アリママナブ]
1945年北京に生まれる。1976年東京大学大学院人文科学研究科満期退学。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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