出版社内容情報
★第15回(2008年)社会政策学会学会賞 奨励賞受賞
内容説明
第一次大戦期を通して経営規模拡大を遂げた郡是製糸。その経営手法と、製糸工女に対する労務管理に着目する。雇用関係の変遷を実証的に分析し、労働者意識のありようを解明。近年のジェンダー史研究にも一石を投じる。
目次
序章 課題と方法
第1章 「優等糸」生産体制の確立
第2章 大正期の「模範的工場」
第3章 「職工改革」と採用管理の形成
第4章 機械化と雇用関係
第5章 植民地工場の雇用関係―朝鮮工場経営の「失敗」
終章 雇用関係とその基盤
著者等紹介
榎一江[エノキカズエ]
1973年愛媛県に生まれる。1996年愛媛大学法文学部経済学科卒業。2003年九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、東京大学研究拠点形成特任研究員、博士(比較社会文化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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