出版社内容情報
★4月8日(日)に同日書評掲載!
朝日新聞 評者:赤澤史朗氏(立命館大学教授)
日本経済新聞 評者:西野嘉章氏(東京大学教授)
★著者の既刊『明治国家と近代美術』(サントリー学芸賞・倫雅美術奨励賞受賞作)も好評4刷出来!
内容説明
美術は誰のため、何のためにつくられ、どこに向かうのか。東西の「美術史」展示の比較、戦後の日本美術の社会構造の検証などから、「美術」「美術史」そして「人間」存在の現在と、アイデンティティーを捉え直す注目の書。
目次
プロローグ 「現在」という歴史
1 国家・民族・宗教(歴史と文化の枠組;「美術史」の展示 ほか)
2 歴史の上の「近現代」(歴史上の要件―「美術史」;日本の外国文化理解―孤立した「日本文明」 ほか)
3 「現代」の上の「現在」(指向ベクトルの転換―大正・昭和戦前期;時代論理の転換―戦後「現代」 ほか)
4 人間のアイデンティティー(産業と人間;科学と人間 ほか)
著者等紹介
佐藤道信[サトウドウシン]
1956年秋田県生まれ。1981年東北大学大学院文学研究科修士課程を修了し、板橋区立美術館に勤務。1982年東京国立文化財研究所美術部に勤務(85~86年、文部省在外研究員として在米近代日本美術を調査)。1994年東京芸術大学に勤務(2000年、ハイデルベルク大学で日本美術史講義)。同大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。