満州事変と対中国政策

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  • サイズ A5判/ページ数 295,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642037600
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C3021

内容説明

満州事変は、蓄積された矛盾の限界点として起きたのではない。重光葵の対中国経済政策に焦点をあて、その実態を解明する。満州事変を予期されなかった特異点として位置づけ直し、日中外交史研究の新たな方向性を示す。

目次

第1章 「国家」としての中国、「場」としての中国―満州事変前、外交官の対中国認識
第2章 満州事変期、「親英米派」の国際関係観―西園寺公望と阪谷芳郎、吉田茂をつうじて
第3章 「ワシントン体制」理解の変遷
第4章 満州事変期、日本外交を規定する国内政治・経済要因
第5章 「提携」の成立―日中関税協定成立の条件
第6章 「交渉」と「蓄積」―日中関税協定施行過程における日本側対応
第7章 経済提携の蹉跌―満州事変前の債務整理問題をめぐって
第8章 「治外法権の撤廃」と「治安維持」―満州事変前後の「連続性」に関する一考察
第9章 情報の歪曲・宥和の障害―満州事変前、対日ボイコットと日本新聞
終章 「宥和」の変容―満州事変時の外務省

著者等紹介

小池聖一[コイケセイイチ]
1960年大阪に生まれる。1985年中央大学文学部史学科卒業。1990年中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。同年外務省日本外交文書編纂担当官。現在、広島大学総合科学部助教授。博士(史学)
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