内容説明
古代から現代まで蝦夷という名称はなぜ存在してきたのか。史資料の根本にある蝦夷・アイヌ観を徹底的に解明し、歴史的存在意味を追究。先住民族の権利回復とジェンダーの視点からアイヌ民族史の今後の課題を展望する。
目次
1 古代のエミシ・エゾ観―服属を待つ強者(エミシ・エビス・エゾの意味再論;「毛人」「蝦夷」の意味再論 ほか)
2 中世の蝦夷観―王権の神力と鬼神の戦い(『聖徳太子伝暦』と聖徳太子絵伝;太子伝記の蝦夷観 ほか)
3 近世の蝦夷観―アイヌに対峙する蝦夷(近世初期の蝦夷観;古代東夷観の残存と復活 ほか)
4 近代のアイヌ観―アイヌ政策と国民のアイヌ観の醸成(「土人」「旧土人」;植民地研究とアイヌ観)
5 現代のアイヌ観―アイヌ史研究の構築のために(アイヌ文化観と共生の視座;アイヌ民族史におけるジェンダー認識についての序論)
著者等紹介
児島恭子[コジマキョウコ]
1954年東京都に生まれる。1976年早稲田大学第一文学部史学(日)専攻卒業。1985年早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。現在、早稲田大学非常勤講師
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