内容説明
近代軍隊の創設にともない、軍人墓地や護国神社など戦死者を弔う特別の空間が創設された。これら慰霊の場の立地や景観、儀礼・祭祀などを通し、軍事都市を中心に展開した近代国家による民衆統合の様相を明らかにする。
目次
序論 「慰霊」の場をめぐって―軍事都市と死のトポス
1 「軍都」論と「慰霊空間」(「軍都」論;「城下町」から「軍都」へ;「軍都」における「慰霊空間」の諸相)
2 「招魂」の空間(招魂社の創設と招魂祭;明治紀念標の建設;招魂社の変遷 ほか)
3 「慰霊」のコスモロジー(陸軍墓地の創設と展開;忠霊塔及び忠魂堂建設運動;「慰霊空間」と民衆意識)
著者等紹介
本康宏史[モトヤスヒロシ]
1957年東京都に生まれる。1980年金沢大学法文学部史学科卒業。現在、石川県立歴史博物館学芸主査
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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