出版社内容情報
幕末維新期の蝦夷地と琉球は、ロシア、アメリカやイギリスなど諸外国との接触の重要な先進地域であった。そして以後の日本の領域を確定していく過程で、アイヌ民族と琉球の支配の成否は江戸幕府や維新政権にとってゆるがせにできないものだった。琉球、蝦夷地の歴史的位置と維新の変革が、それぞれの地域に何をもたらしたのかを解き明かす。
〈主な目次〉Ⅰ=蝦夷地(幕府の蝦夷地政策と在地の動向…守屋嘉美/幕末の小樽と小樽内騒動…長谷川伸三/開拓使の設置について…君 尹彦/明治初期の北海道開拓政策に関する一考察…原田一典/「異域」の内国化と統合―蝦夷地から北海道へ―…海保洋子)/Ⅱ=琉球(幕藩制国家の外交儀礼と琉球―東照宮儀礼を中心に―…真栄平房昭/琉球処分論…安良城盛昭/明治初期の政府と沖縄地方―脱清行動と血判誓約書を中心に―…我部政男/「琉球処分」と琉球救国運動-脱清者たちの活動を中心に―…伊東昭雄/沖縄創県から初期県政へ…川畑 恵)/解説=蝦夷地…桑原真人/琉球…我部政男
内容説明
幕末維新期の蝦夷地と琉球は、ロシア、アメリカやイギリスなど諸外国との接触の重要な先進地域であった。そして以後の日本の領域を確定していく過程で、アイヌ民族と琉球の支配の成否は江戸幕府や維新政権にとってゆるがせにできないものだった。琉球、蝦夷地の歴史的位置と維新の変革が、それぞれの地域に何をもたらしたのかを解き明かす。
目次
1 蝦夷地(幕府の蝦夷地政策と在地の動向;幕末の小樽と小樽内騒動;開拓使の設置について;明治初期の北海道開拓政策に関する一考察 ほか)
2 琉球(幕藩制国家の外交儀礼と琉球―東照宮儀礼を中心に;琉球処分論;明治初期の政府と沖縄地方―脱清行動と血判誓約書を中心に;「琉球処分」と琉球救国運動―脱清者たちの活動を中心に ほか)
著者等紹介
桑原真人[クワバラマサト]
1943年愛媛県生まれ、1968年北海道大学大学院文学研究科修士課程修了、現在札幌大学経済学部教授
我部政男[ガベマサオ]
1940年沖縄県生まれ、1968年東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了、現在山梨学院大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。