出版社内容情報
慶長・元和期以降、平和が続き支配体制が整っていく17世紀、武家社会はいかに転換していったのか。政治理念転換の画期とされる四代将軍家綱の政権期に注目し、盛岡藩をはじめ東北諸藩の藩政を題材に追究。殉死禁止令やお家騒動、大名の離婚や馬の売買、直訴と目安箱の設置などを分析し、武家社会が形成されていく過程と到達点を解き明かす。
内容説明
慶長・元和期以降、平和が続き支配体制が整っていく一七世紀、武家社会はいかに転換していったのか。政治理念転換の画期とされる四代将軍家綱の政権期に注目し、盛岡藩をはじめ東北諸藩の藩政を題材に追究。殉死禁止令やお家騒動、大名の離婚や馬の売買、直訴と目安箱の設置などを分析し、武家社会が形成されていく過程と到達点を解き明かす。
目次
第1部 家綱政権の諸政策にみる武家社会の転換(殉死禁止令と東北諸藩;証人制度の運用にみる幕藩関係の展開;南部騒動と家綱政権)
第2部 人の一生と動物から描く武家社会の転換(牢人(新参家臣)の一生と武家社会の転換
近世大名の離婚
東北の馬にみる幕府御用馬購入策の変遷
付論 公儀御鷹師衆・諸藩鷹師からみる一七世紀の東北)
第3部 盛岡藩政にみる一八世紀への展開(「藩主御内書」にみる藩政の確立と展開;直訴と目安箱にみる藩政の展開;「御国」「他国」「異国」からみた一七・一八世紀の盛岡藩の「国政」「御国之風儀」)
著者等紹介
兼平賢治[カネヒラケンジ]
1977年岩手県に生まれる。2006年東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、東海大学文学部准教授、博士(文学、東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。