出版社内容情報
お寺や神社は加害者と被害者を結ぶ巧みな調停役であった。村で起こった紛争はいかに解決されたかを、暮らしの古文書から読み解く。
内容説明
村で起こった紛争はどのように解決されたのか?江戸時代、日本各地の村人は離婚のための縁切寺以外にも、盛んに寺社へ駆け込んだ。日常的に発生する紛争において、お詫びをさせたり、処罰を強いたり、極刑から救済したりと、お寺や神社は加害者と被害者を結ぶ巧みな調停役であった。戦国時代に遡り、暮らしの古文書から“駆込”を読み解く。
目次
第1部 近世駆込寺の形成過程(アジールの変容と駆込寺;「山林」からさぐるアジールの変容;近世における神社への駆込とその機能;「篠(笹)を引く」ことの意味)
第2部 近世村社会と入寺の諸相(村の出火処理と火元入寺;陸奥国守山藩における「欠入」と「入寺」;上野国館林藩における入寺と寺訴訟;成田山新勝寺にみる寺訴訟と仲裁活動;松前藩における入寺と寺訴訟)
著者等紹介
佐藤孝之[サトウタカユキ]
1954年群馬県生まれ。1976年國學院大學文学部史学科卒業。1981年國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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