内容説明
巨大都市・江戸を形作った“伊豆石”。沼津・下田・伊東・熱海・小田原…浮かび上がる石丁場の実態と「石の道」。江戸城の石垣や城下の建設に用いられた伊豆石。この相模西部や伊豆半島産出の石材が、どのように切り出され江戸まで運ばれたのかなどを追究。石丁場遺跡や石材の刻印から、江戸城普請に関わった人びとの姿にも迫る。
目次
江戸城普請と石材調達
西相模・東伊豆の安山岩石丁場
沼津市域の石丁場遺跡
伊豆下田の石丁場群
江戸城および城下の建築物に使われた伊豆石の岩相と産地同定
江戸城修築にかかる神奈川県西部域の石丁場
伊豆石丁場遺跡群における人名が刻まれた石について
江戸城の石垣に使用された築石について
江戸城跡と石丁場遺跡
江戸へ運ばれた石材と近世史上の位置