内容説明
江戸歌舞伎の大名跡として、代々多くの観客を魅了してきた市川團十郎。中でも七代目は、「歌舞伎十八番」を制定して市川家の芸を確立させ、その後の歌舞伎界に大きな功績を残した。七代目と贔屓や成田山との関係、風俗取締政策などに焦点を当て、江戸社会における人物像を浮き彫りにする。従来の研究にはない社会史的アプローチを試みた注目の一冊。
目次
序章 七代目市川團十郎の肖像
第1章 歌舞伎・文人と江戸社会
第2章 成田山新勝寺と奉納芝居
第3章 成田山江戸出開帳と霊験記上演
第4章 成田山額堂寄進と扁額奉納
第5章 成田山仁王門再建と勧進興行
第6章 風俗取締政策と歌舞伎十八番「景清」
第7章 成田山蟄居と『しもふさ身旅喰』
第8章 五代目海老蔵の赦免と「景清」
終章 本書の成果と課題
著者等紹介
木村涼[キムラリョウ]
1979年千葉県千葉市に生まれる。2008年法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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