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シリーズ遊廓社会〈1〉三都と地方都市

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642034579
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C3021

内容説明

近世の遊廓・遊所をとりまく社会=空間構造を、三都(江戸・京都・大坂)や長崎、金沢や宿場町などを素材に描く。各遊廓の成立過程、遊女の人身拘束とその資金調達、男色の商品化、芸者と遊女の分離、茶屋仲間の構造、遊女と褒賞、藩の遊所政策、異国人との関わりなど、多様な論点を追究。遊廓社会の構造に注目して、性売買の歴史を精緻に解明する。

目次

第1部 江戸(吉原の女芸者の誕生;遊女を買う―遊女屋・寺社名目金・豪農;江戸の子供屋)
第2部 京・大坂と長崎(島原―近世京都の遊廓社会;「孝子」褒賞にみる遊女と茶立女;近世大坂天満宮の茶屋仲間;長崎と丸山遊女―直轄貿易都市の遊廓社会)
第3部 金沢と宿駅・河岸(十九世紀金沢の遊所と出合宿;利根川下流域の河岸遊廓と地域社会;郡山宿の旅篭屋;品川歩行新宿と食売旅篭屋)

著者等紹介

佐賀朝[サガアシタ]
1966年、大阪府生まれ。1997年、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授

吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年、東京都生まれ。1975年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

冬佳彰

10
遊廓に関する研究書で、江戸、京都、大阪、長崎の他、金沢や利根川流域、郡山宿などにあった遊所の構造や成立経緯、そこで働いていた人々、各藩の政策などをまとめたものだ。江戸の遊廓に関しては、硬軟様々な書籍があるが、厳密には遊廓と呼ばない(らしい)地域の遊所に関する記述を読む機会ってあんまりないよな。無論、性的な搾取は完全に唾棄すべきもので、本書にも、そこで働く人の劣悪な労働条件が記されているが、それだけでなく、藩の経済や、取締る(取り締まらなかったり)側の迷い、遊所への投機の模様などが多面的に伺えて興味深い。2020/10/28

りっちー

1
江戸時代の遊郭の事を、様々な角度で検証されている一種の論文。 JPGUのカンファレンスに出ていた人が一部を執筆していたので読んだのだけれど、どれも興味深い内容だった。特に男色の検証は知らなかったので新しい知識が増えました。2019/06/15

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