出版社内容情報
好評増刷!
内容説明
参勤交代制度に伴い建築され、巨大都市江戸を支えた大名屋敷。多くの遺跡発掘の事例から、豪華絢爛な様相が明暦大火後に変遷する姿を検証。都市の成立・維持に果たした役割や大名の生活をも復元し、その全貌に迫る。
目次
江戸の大名屋敷跡―江戸城外郭での屋敷整備
参勤交代と巨大都市江戸の成立
尾張藩江戸屋敷の考古学的諸相
仙台藩伊達家芝屋敷の形成と変遷―沿岸域の大名江戸屋敷の造成
加賀藩本郷邸東域の開発―斜面地にみる大名屋敷の造成
江戸周縁の大名屋敷―藤堂家染井屋敷
大名藩邸で使用された陶磁器と御殿の生活
大名江戸屋敷の展開過程
資料紹介 江戸遺跡出土の金箔瓦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽香
3
201102012016/12/23
アメヲトコ
3
2006年の江戸遺跡研究会大会の成果を一書にまとめたもの。主として発掘調査を通して大名屋敷の実像が様々に明らかにされます。17世紀の大名御殿が礎石ではなく掘立柱であった(しかも尾張徳川家!)というのは個人的に意外でした。巻末に2010年現在の発掘調査事例の全リスト(報告書情報付き)が掲載されているのも便利。2016/12/22
もるーのれ
2
大名屋敷に関する、考古学や文献史学での2010年頃での研究の到達点で、大いに調査の参考になる。驚きだったのは江戸時代初頭には豪華絢爛な屋敷が軒を連ねていたこと。明暦の大火で失われたのか。本書では前田・伊達など大大名の屋敷が主に取り上げられているが、小大名ではどうだったのか、など興味は尽きない。2024/09/29
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