内容説明
近世後期、オランダ船がもたらした積荷物は、文化や政治にさまざまな影響を与えた。紺青(化学合成顔料)などの輸入品や将軍らが注文した誂物を、日蘭の取引史料と照合しつつ探り、日本とオランダの関係を明らかにする。
目次
第1部 近世後期の日蘭貿易(ドゥーフ商館長時代の日蘭貿易と献上・進物品;シーボルト来日前後の日蘭貿易;幕末期の日蘭貿易―嘉永6年(1853)の輸入品を事例として
オランダ船の紺青輸入
高島秋帆の洋式砲輸入とその影響)
第2部 近世後期の蘭船誂物輸入(オランダ船の誂物輸入について―文政8年(1825)を事例として
近世後期のオランダ船誂物輸入について―天保8年(1837)を事例として
幕末期のオランダ船誂物輸入について―天保15年(1844)を事例として)
第3部 誂物の基礎的研究
著者等紹介
石田千尋[イシダチヒロ]
1955年岐阜県に生まれる。1989年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。現在、鶴見大学文学部文化財学科教授。博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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