内容説明
江戸時代、人びとは病をどのように認識し、克服したのか。地域社会における医療の具体的な様相、社会構造の基盤、制度化・組織化の動向と、医師身分のあり方を考察。身分制社会下での病・医療の特質を明らかにする。
目次
序論 近世医療の社会史をめぐって
1 地域社会の構造と医療(近世医療の諸形態;在村の社会構造と医療環境―駿河国山之尻村の事例から;病の克服と地域医療―彦根藩小脇郷を事例として;藩領における医療の展開―越前国府中を例として)
2 近世医療の獲得と展開(彦根藩医学寮の設立と藩医中―藩医河村純碩の記録から;福井藩医学所の役割と特質;藩医の就学と都市社会)
結論 研究史の新たな展開に向けて
著者等紹介
海原亮[ウミハラリョウ]
1972年大阪府に生まれる。1995年東京大学文学部日本史学科卒業。2003年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。現在、住友史料館研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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