出版社内容情報
江戸時代、公共領域から排除された女性は「家」の継承と運営にどう関わっていたのか。女性の武家相続と系図操作、女性知行、大名家の奥向、姉家督からその実情を考察する。また、家族介護における男性の役割の大きさに着目し、武士の介護休暇「看病断(ことわり)」や公的介護支援を追究。介護負担と相続の関係にも触れ、近世の女性と家族のあり方を解明する。
内容説明
江戸時代、女性は「家」の継承と運営にどう関わったのか。女性の武家相続、大名家の奥向、姉家督に、実情を考察。また介護を支える家族の役割を武士の「看病断」などから探り、近世の女性と家族のあり方を解明する。
目次
相続および介護にみる女性と家族
第1部 「家」の相続・運営と女性(近世初頭の女性領主―盛岡藩八戸南部氏清心尼の家相続;女性による武家の相続―盛岡藩・仙台藩の事例から;大名および家臣家の女性知行―新庄藩を事例として;大名家の「奥」と改革―仙台藩伊達家を事例として ほか)
第2部 看病・介護をめぐる「家」と家族(近世の「家」と扶養・介護―『仙台孝義録』の分析から;介護をめぐる教説と教育;農民家族の扶養・介護と地域社会;武家社会の「看病断」について ほか)
著者等紹介
柳谷慶子[ヤナギヤケイコ]
1955年秋田県秋田市に生まれる。1978年山形大学人文学部卒業。1981年お茶の水女子大学大学院人文科学研究科(修士課程)修了。聖和学園短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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