内容説明
山村は生産力の低い地域とされてきたが、江戸近郊の山間地域は、高い生産力を発揮した。「山」利用の実態、林業の生産を支える村構造を考察。自給的な焼畑農業から商品経済的な林業の成立・展開を中心に特徴を解明する。
目次
序章 江戸地廻り経済と林産物
第1章 武州山之根筋における寛文検地
第2章 寛文検地と切替畑―武州西川地方における「山」利用と林野所持
第3章 山村における近世村落の成立
第4章 近世西川林業の展開過程―武蔵国秩父郡上・下名栗村を中心に
第5章 山村豪農の経営構造―武蔵国秩父郡上名栗村町田家を中心に
補論 林業史研究の方法―「林業の経済的構成概念」整理の意義
終章 焼畑の村から炭・材木の村へ
著者等紹介
加藤衛拡[カトウモリヒロ]
1955年埼玉県に生まれる。1985年筑波大学大学院博士課程農学研究科満期退学。筑波大学大学院生命環境科学研究科助教授、博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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