内容説明
カトリック教会その他同時代の海外史料を掘り起こし、教会の理念と現実、教会の内と外を追究。教会が一翼を担った海上貿易、商人、通貨、送金、為替、利子、教会と権力者。司教区、転び伴天連の活動等を実証的に解明する。
目次
第1章 イエズス会『会憲』等に見られる経済基盤の理念とキリシタン教会
第2章 キリシタン布教におけるウスラ徴取の問題
第3章 キリシタン教会の貿易活動
第4章 キリシタン教会の貿易活動
第5章 キリシタン教会の貿易活動
第6章 キリシタン教会の経済活動における送金
第7章 ポルトガル領インドにおけるレアル貨為替相場とイエズス会宣教師
第8章 キリシタン教会のマカオ駐在財務担当パードレ
第9章 キリシタン時代における“教商”
第10章 キリシタン時代における府内司教区の経済基盤
第11章 江戸幕府の禁教令とイエズス会日本管区長カルヴァーリョ
第12章 転び伴天連トマス・アラキ
第13章 長崎代官村山当安をめぐる一つの出来事
第14章 キリシタン宣教師が用いた暗号
第15章 「越冬」invernarの語義