目次
前編 水戸藩における学問と思想(『大日本史』とその歴史観;『大日本史』の続編計画をめぐって;『大日本史』「論賛」の成立過程;郷土研究の進歩;藤田東湖の思想―『弘道館記述義』を中心として;水戸藩の国学と排仏論;水戸藩の洋学と排耶思想;青地林宗と幡崎鼎;柴田万庵の遊学と業績;徳川斉昭の蘭書収集;豊田天功の活動;水戸藩尊攘派の思想と行動)
後編 水戸藩校弘道館の教育と士民の向学(彰考館における学問吟味について;弘道館の仮開館と組織・制度;会沢正志斎の学館構想;創立期弘道館の実態;弘化・嘉永期の弘道館;弘道館の本開館と学制の整備;諸生の動揺と学館の衰微;天狗党の乱と諸生の動向;維新・藩末期の弘道館;玉造郷校の教育と尊攘運動;水戸藩における家塾と私塾について;藤田幽谷の青藍舎;会沢正志斎の南街塾;加倉井砂山の日新塾;水戸藩における民間向学の諸相;興野道甫の学問と思想)