出版社内容情報
中世社会に生きていた人びとの声のやりとりはどのように復元できるのか。発語をできるかぎりそのまま表記した宣命体や申詞記、言う・申す・誓うなどの発声を示す語句、訴訟などの互いが激しく応答し合う場面に注目し、今日まで残されてきた文字史料を手がかりに、生きた声の痕跡を探索する。臨場感ある口頭の世界に秘められた歴史像に迫った注目の書。
内容説明
中世社会に生きていた人びとの声のやりとりはどのように復元できるのか。発語をできるかぎりそのまま表記した宣命体や申詞記、言う・申す・誓うなどの発声を示す語句、訴訟などの互いが激しく応答し合う場面に注目し、今日まで残されてきた文字史料を手がかりに、生きた声の痕跡を探索する。臨場感ある口頭の世界に秘められた歴史像に迫った注目の書。
目次
「声のことば」へと広がる視野
第1部 「声のことば」の表記の仕方(『日本三代実録』から『伴大納言絵詞』まで;「日記」と「解状」 ほか)
第2部 「声のことば」に関わる語(「詞」と「状」;「白状」と「生口」 ほか)
第3部 在地社会の訴訟(覚仁の後家尼真妙;尼真妙の「かな書状」 ほか)
第4部 「仰詞」と「申詞」(公武間で応答する声;東大寺の「仰詞」と「申詞」 ほか)
著者等紹介
酒井紀美[サカイキミ]
1947年大阪市に生まれる。1976年大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。元茨城大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 交通社会学 (改訂)