出版社内容情報
織田信長の陰で看過されがちであった足利義輝・義昭ら戦国期の将軍や幕府。近年多くの論考が発表され深化した研究成果を整理し、信長発給の禁制や将軍御内書などから義昭と信長の関係を再検討する。儀礼や故実を司り、栄典や諸免許の授与などを行う戦国・織豊期の将軍権力の実像に迫り、やがて消失するまでの過程を足利将軍の視点から解き明かす。
内容説明
織田信長の陰で看過されがちであった足利義輝・義昭ら戦国期の将軍や幕府。近年多くの論考が発表され深化した研究成果を整理し、信長発給の禁制や将軍御内書などから義昭と信長の関係を再検討する。儀礼や故実を司り、栄典や諸免許の授与などを行う戦国・織豊期の将軍権力の実像に迫り、やがて消失するまでの過程を足利将軍の視点から解き明かす。
目次
研究史の整理と本書の構成
第1部 織田信長との関係(織田信長禁制にみる「幕府勢力圏」;幕府儀礼にみる織田信長;義昭期幕府における織田信長)
第2部 将軍義輝・義昭による政策展開(義輝の政治活動とその意図;義昭の対大名交渉と起請文;義昭による大名間和平調停と「当家再興」;義昭による栄典・諸免許の授与;足利将軍権力の消失)
総括と展望
著者等紹介
水野嶺[ミズノレイ]
1988年東京都に生まれる。2018年國學院大學大学院文学研究科博士課程後期日本史学専攻修了。現在、東京大学地震研究所地震予知研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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