内容説明
中世の法形式の一つである新制。朝廷が発布した公家新制と、鎌倉・室町幕府による武家新制を考察する。荘園整理令の意義から過差(奢侈)禁制などを解明。さらに関東新制と幕府訴訟裁決機関の評定制について再検討する。
目次
第1部 公家新制の研究(平安中・後期の過差禁制;平安時代中・後期の公家新制;平安時代末・鎌倉時代初期の公家新制;鎌倉時代の公家新制;南北朝期の公家新制―南北朝期朝廷における徳政と政道)
第2部 関東新制と鎌倉幕府訴訟機関(「関東新制」小考―弘長元年二月三十日関東新制を中心として;弘安七年「新御式目」の歴史的位置;鎌倉幕府前期の問注所について;鎌倉幕府評定制の成立過程)
著者等紹介
佐々木文昭[ササキフミアキ]
1952年北海道に生まれる。1984年北海道大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、北海道武蔵女子短期大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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