内容説明
日本中世は仏教の時代といわれるが、なぜ仏教が選ばれたのか。宗教関係の文献である聖教、東寺文書、一切経、往生伝などの史料を分析。対外交流と政治世界に連動して国家宗教として成立した日本中世仏教形成史を探る。
目次
仏教史と中世史像
第1部 聖教と文書(中世聖教史料論の試み;東寺文書の史料的性質について;文書様式の聖教について―杲宝筆範俊解写)
第2部 一切経(一切経と古代の仏教;一切経と中世の仏教)
第3部 仏書と仏事(往生伝の成立;東密六字経法の成立;如意宝珠法の成立)
著者等紹介
上川通夫[カミカワミチオ]
1960年大阪市に生まれる。1984年立命館大学文学部史学科卒業。1989年立命館大学大学院文学研究科単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、愛知県立大学文学部講師、同助教授を経て、愛知県立大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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