内容説明
中世に成立した「家」とは何か。旗や家紋、家業を経いだ女性、所領の運営、年中行事や人生儀礼などを通して、「家」の成立を考察。武家と公家、二つの社会集団・身分階級の「家」の実態を、文化と経済の両面から解き明かす。
目次
中世の「家」について
第1部 旗と「家」(旗を揚げること;鎌倉時代の旗と武士の「家」;中世の御旗―錦御旗と武家御旗;長尾為景と錦御旗;戦国時代の小旗・指物について)
第2部 女性と職と「家」(女性の宮司・禰宜―武雄神社と宇佐八幡宮;中世後期の比丘尼御所―大慈院の生活と経営;遊女の座と久我家)
第3部 「家」を支えた経済(山科家の経済と「家」;山科家と播磨国下揖保荘;山科家の家司大沢久守と山城国山科東荘―在地武士としての考察;加賀国若松荘のゆくえ―烏丸冬光と没落将軍足利義材)
第4部 「家」の行事と儀式(中世後期の年中行事と人生儀礼;中世の貴族社会における盆行事―拝盆・墓参・風流灯篭;七五三の源流;男子の成長と儀礼)
「家」の成立と特質
著者等紹介
菅原正子[スガワラマサコ]
1959年東京都生まれ。1989年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻単位取得退学。現在、学習院女子大学・川村学園女子大学・和光大学非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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