内容説明
中世寺院はいかにして社会性・政治性をもつに至ったのか。寺院内部の権力構造と、外部に行使された武力や呪力の要因・機能、支えた論理を解明。武力統制と秩序維持、平和機能の一端を担った中世寺院の歴史的意義を探る。
目次
第1部 中世延暦寺の権力構造と大衆(中世前期の延暦寺大衆;中世延暦寺の門跡と門徒;「堂衆退散」と延暦寺の平和;閉門・閉篭と鎌倉期の延暦寺大衆)
第2部 中世寺院の武力・呪力と社会(中世前期の権門寺院と武力;強訴考;院政期の密教修法と法験;“呪術”性の展開と中世仏教)
著者等紹介
衣川仁[キヌガワサトシ]
1971年、京都府に生まれる。1998年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2001年、京都大学博士(文学)。徳島大学総合科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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