内容説明
十四世紀の幕府の訴訟制度を、所領をめぐる訴訟を中心に検討し、将軍による訴訟親裁化の動きを解明。さらに訴訟手続きに関する体系的研究を文書の機能論から見直し、制度面から初期室町幕府の変革のありように迫る。
目次
課題と構想
第1部 訴訟機関(評定・引付(内談)方
庭中方
内奏方
初期室町幕府の訴訟親裁化)
第2部 訴訟手続き(事書・目安;折紙申状;南北朝期室町幕府の訴状受理手続き―賦の検討を中心に;召文・問状覚書;訴状を封じ下す手続き;初期室町幕府における訴陳状の送達;足利直義裁許状の再検討;南北朝期室町幕府における訴訟関係文書の再検討)
総括と今後の課題
著者等紹介
岩元修一[イワモトシュウイチ]
1956年鹿児島県に生まれる。1979年九州大学文学部史学科卒業。1984年九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。宇部工業高等専門学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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