内容説明
京都の首都としての性格に着目し、社会の実態を解明する。室町幕府の財政、在地社会の経営構造などを考察し、幕府の権力基盤を検討。さらに、二つの大乱を経た京都の復興過程を探り、中世後期社会像を再構築する。
目次
第1部 中世後期社会の基本構造(公武統一政権論;中世後期社会の展開と首都;発展段階論と中世後期社会経済史研究;割符と隔地間交通)
第2部 首都の動揺と室町幕府(足利義政親政期の財政再建;京都近郊における永代売買地の安定化―一五・一六世紀における永代売買地の保証形態;戦国時代の土倉酒屋役と室町幕府;京郊地域の債務と高利貸―債券・債務関係から見た都市と農村)
第3部 中世後期社会の解体(応仁の乱後の復興過程―祗園会と町・寄町;戦国期京都の惣町と町組;京都西郊地域における荘園制社会の解体)
著者等紹介
早島大祐[ハヤシマダイスケ]
1971年京都府に生まれる。2001年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2002年京都大学博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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