内容説明
中世の国衙領支配とはどのようなものだったのか。通説を再検討し、郡郷と別名が重層的な支配関係にあったことを検証。中世的郡郷の成立や別名の形成、国使の性格などの諸問題にも説き及び、国衙領支配の実態を究明。
目次
第1部 中世前期における郡・郷と別名の重層性(若狭国太良荘地頭職の系譜について―若狭国における郷と別名の関係;大田文記載様式の諸類型と別名概念の再検討;大田文の重層型記載と並列型記載―常陸国の二つの大田文を事例に ほか)
第2部 平安末期における安芸国高田郡の郡と郷(平安末期の郡司と郷司―安芸国高田郡を事例として;平安末期安芸国高田郡の政治問題)
第3部 平安後期における郡郷司と国使(中世的郡郷と別名の成立をめぐる諸問題;結解と進未沙汰―国使論の再検討)
著者等紹介
錦織勤[ニシコオリツトム]
1949年島根県に生まれる。1977年広島大学大学院文学研究科博士課程修了。鳥取大学地域学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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