内容説明
中世北日本の社会はどのように中央国家に関わっていたのか。「北方世界に向き合う境界領域にて」「荘園・公領制と鎌倉武士団」「天下一の馬産地」という切り口から解明。東アジアをも視野に入れ、中世日本の歴史を捉え直す。
目次
1 北方世界に向き合う境界領域にて(延久二年北奥合戦と諸郡の建置;鎮守府将軍清原真衡の政権構想;鎌倉建長寺と藤崎護国寺と安藤氏)
2 荘園・公領制と鎌倉武士団の展開(中尊寺領の村々の歴史的性格;北奥における荘園・公領制の展開;奥州における北条氏所領の内部構造;金沢氏と陸奥国玉造郡地頭職)
3 天下一の馬産地として(糠部の駿馬;久慈・閉伊の駻馬;日本国王源義成の貢馬;馬と鉄)
著者等紹介
入間田宣夫[イルマダノブオ]
1942年宮城県生まれ。1968年東北大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程を中途退学。2005年東北大学を定年退職。東北大学名誉教授
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